2014年

2月

17日

急流救助 パート14 

知識や技術のブログが久しぶりになりました。

 

川の流れについて、水には重み(質量)があるので下に沈みながら流れていくとお伝えしました。これが川においては、やっかいなんです。

 

体験談を話すと

川でのトレーニング中に、水面下が侵食された岩(アンダーカットロック)が有り(侵食とは流れがその岩に当たり削られている)その侵食された岩の上流側で泳いでいたのですが、予想以上に流れが早くその侵食された岩の正面に流され飲み込まれてしまいました。浮力のあるライフジャケットは身に付けていましたが、一瞬でした。

 

水の流れと一緒に足から吸い込まれ、斜めに沿った岩壁に両手手の平が滑って行きます。光は影に入るので一気に暗くなりました。運良く横から流れ出たその瞬間、一気に光が入り抜けることが出来たのですが、ヒヤッとした瞬間でした。

 

 

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2014年

1月

28日

講習日程の追加

レスキュー3

テクニカルロープレスキュー(TRRーT)講習の日程を追加しました。

大阪府 貝塚市詳細ページ

愛媛県 大洲市詳細ページ

 

スィフトウォーターレスキュー(SRT-1)講習の日程を追加しました。

和歌山県 北山川詳細ページ

徳島県 吉野川詳細ページ

高知県 吉野川詳細ページ

 

上記講習会場以外の出張講習も承りますのでご遠慮なく連絡頂ければと思います。

 

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2014年

1月

13日

急流救助 パート13 流れ

季節は真冬ですが、急流に関してのブログも進めて行きます。

 

パート10から水の流れについて紹介してきましたが、水に重みがある為に下流に流れる際には下に沈みながら流れていくと紹介をしました。

 

では、下(川底)に流れた水はその後はどうなるのか。

川底に行けば、左右に分かれます。左岸右岸側に横移動です。

左岸右岸に到達すれば次は、また水面に上がります。

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2013年

12月

23日

急流救助 パート13 この状況、どうします?

下記、映像は増水した川に幼い子供が取り残されています。
目の前に居る要救助者。

目の前に居ると言えども簡単では無いですね。

 

 

※映像には広告が有りますが当社とは一切の関係が有りません。

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2013年

12月

02日

急流救助 パート12 流れⅢ 

講習が続いていた為にブログの更新が遅れてしまいました。

 

さて、季節は冬ですが急流救助の項目で、前回のブログから、スローバックレスキューにおいて流れを受けている要救助者が水圧を受けると水中に沈みいると紹介させて頂きました。

 

この危険性を回避するには、水圧から逃がせば良いのです。前回のブログでエディ(淀み)に誘導すると紹介していますが、それまでに水中に沈められしまう訳ですから、要救助者がライフジャケットの様な浮力が無ければ、僅かな流れでも水中に沈んでしまいます

 

単純に投げて誘導ではなく、要救助者がロープを掴めば、流れの速さによってはロープを投げる救助者も下流に降りながら、またはロープを引く力を緩める、ロープを少し出すなどして水圧を少し緩めながら誘導します。救助者も水圧によるロープの引張力から逃れることが出来ます。

 

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2013年

10月

20日

急流救助 パート10 流れ

川の流れについて

 

以前にも川の流れが早ければ早いほど水圧が大きくなる事は言うまでもないと伝えましたが、なぜ水圧が大きくなるのか、これは水には重みがあるかです。

 

では、重みがあると言う事は下に下に向かうって事ですよね。だから高い位置から低い地に流れようとする(山から海へ)。では、流れている最中は?流れている最中も高い位置から低い位置に流れています。水面から川底に向かって、川底に向かって流れた水は行き場を失い、川底で右と左に分かれます。右左に流れた水は川岸が行き止まり、川岸が硬い壁面であると水は壁面伝いに上にあがります。壁面伝いに上に上がった水は行き場を失い、中央に戻ります。この水の動きをヘリカルフローと呼びます。

 

今日はここまで。

 

 

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2013年

9月

28日

急流救助 パート9 SRT講習

SRT講習行いました。

 

風は少し冷たい時もありましたが、天気良く気持ちの良い3日間でした。

遠方からの参加に感謝しています。

積極的、向上心豊かな若いライフセーバーの方も参加してくれました。

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2013年

9月

28日

急流救助 パート8 ロールオーバー

救助は個人のレベルを上げなければ、チームのレベルは上がりません。

 

河川救助にスイム技術は必須です。

 

流れ(カレント)と淀み(エディ)の境目には渦が発生し安定感の無い場所になります。その場所をいち早く抜け出るテクニックにロールオーバーと言うテクニックがあります。

 

流れから淀みに入る間際に体を一回転、不足なら更にもう一回転。

 

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2013年

9月

14日

富山市 神通川で釣り人が中州に取り残される

9月14日のニュース

 

富山市神通川で釣り人が中州に取り残され、ボート救助が行われたが上手く行かなかった事について、僅かの映像なので何とも言えませんが、あと少しだった様に思います。

 

ボートは中州に到着が出来たが釣り人を乗せて戻る際に、ボートに取り付けていたロープで対岸に引き寄せるもカレント(流れ)が邪魔をして岸に寄せる事が出来ず、中州に戻ったと言うところでしょうか。まったく違うかもしれませんが・・・

 

 

 

映像17秒後は中州にロープの付いたボートが到着。

映像18秒後は川が右カーブになり流れが早い事が分かります。

 

スローバックレスキューにおいて振り子の原理を利用して要救助者を岸に引き寄せるのですが、川がカーブしている場合には、ロープを保持している方の位置に寄っては要救助者がカレント(流れ)に乗り、引き寄せることが出来ないのです。映像はロープがボートに結着されているので余裕がありますが、要救助者が直接ロープを保持していると要救助者は水圧を受け続ける事になります。


カーブするまでに上流部で岸に引き寄せる、その為に状況によってはロープ保持者が上流へ移動する。または、下記の図のようにボートに取り付けたロープにカラビナ、ロープを取り付け岸に引き寄せると言う方法があります。

 

上流部の映像がないので分かりませんが、映像では川幅が広いために川に入りロープを保持していたのかとも予想されます。川の流れからしてボートに7名乗れば保持している方は、かなり引っ張られる力が掛かっているとも予測できます。

 

 

 

パドルボートの操船技術の必要性を感じれば是非、一声掛けて頂ければと思います。

自信を持って言いましょう。私にお任せください!!

映像の水量レベルであれば1日のトレーニングで対応できるレベルに到達出来ると思います。 TEL&FAX 06-4306-4595 担当 財田(さいた)

 

ボート操船の映像も今後、ブログを通じて情報を発信して行きます。お楽しみに。

 

 

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2013年

9月

05日

急流救助 パート5 その2 山口県消防学校

消防学校 水難救助課程SRT1の一こまです。

 

流れがある水中を移動する、立ち止まる事が出来る浅瀬横断。一人の力では限界がありますが複数で行うことにより限界性を高める。

 

どんな状況でも使用できるテクニックではありませんが、非常に簡単な方法であります。ただし崩壊したときには大きなリスクがある事をいつみ頭に入れておきましょう。

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2013年

9月

03日

急流救助 パート6 流速1m/s

講習では、流速がどうのこうのとお伝えしていますが、流速1m/s(秒)って早い?遅い?ちなみに時速3.6kmです。

思った以上に早いです。しかも、この流速は見ただけで充分に危険だと感じるレベルです。リバーレスキュー講習内でのストレーナー体験と同じレベルか少し遅いぐらいです。

なぜ、この流れが1m/sと分かるのか、画像のカレントメーターで実測しているからまず間違いではないでしょう。川の真ん中の水面直下です。ちなみにこの川幅約40mです。

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2013年

8月

31日

急流救助 パート5 消防学校

8月26日より28日までの3日間 山口県消防学校で3度目となる急流救助講習を行ってきました。

 

個人的に刺激のある3日間で毎年楽しみにしていました。

 

文章で内容を確認するより画像を見てもらえば説明も必要ないかと思いますので画像を多めに貼り付けておきます。

※急流救助SRT1講習を2014年度は岡山県・和歌山県で開催を予定しています。

 ご希望があればその他の他府県でも講習を行いますのでご遠慮なく問合わせ下さい。

 

 ポシビリティ合同会社

 TEL&FAX 06-4306-4595

 担当 財田(さいた)まで

 

 

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2013年

8月

23日

急流救助 パート4(味方に付ける)

先日、大阪市消防局でも2隊目の水難救助隊が発足したとニュースで確認した。

私の出身地でもある大阪は、川の事故は殆ど無縁で阪神タイガースが優勝した時以外には頭に浮かばなかったが水難救助の8割が河川事故と聞いて驚いた。

 

おそらく急流での事故ではないと思うが、大阪市内を流れる川のリスクを頭に思い浮かべると、深み、濁り、汚染が思いつく。川の救助にも地域性があるので、活動されるその河川の何がどこに危険があるのかを知ることは重要であり。それを無視した場合には活動している方達が被害を被る。

 

味方に付けるということは、川を知ると言うことだ。活動する地域の特徴を知ればその危険を回避する事が出来、また利用する事が出来る。

 

深みがあり濁りがあり汚染されていると言う危険が分かっていれば、それに対する装備や知識、技術は必須になる。もし、ここに流れが加わった場合には危険度が増し、潜水しての捜索は充分に注意する必要がある。

 

レスキュー3 SRT1講習 徳島吉野川

 

 

 

 

 

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2013年

7月

10日

急流救助 パート3

川には流れがあると川の防災パート2でお伝えした。
この流れについて深く考え話をするのは私の知識力では完璧にお伝えできないので

各自勉強してください。

 

流れが速いほど水圧が大きくなると言うのは、もう今では言うまでもない。では白く泡立つ流れの速い場所、白く泡立ちは無いが流れが速い場所、両者の流れの速さは同じとした時どちらが圧力が高いだろうか。

(白く泡立つところにはエディがあっちこっちに出来ているので早く見えても水圧が小さい時もあるのだがそれは無視してもらって流れの速さは同じとした時)

※エディ・・・・障害物の下流側、淀み

 

極端に言うと、風の速さと、水の流れの速さが同じ時、それらが当たる面積が同じ時。当然、大きいのは圧力は水が当たっている時だ。この水が砂などまざり粘性が出てくるとより圧力は大きくなる。そして、浮力も増す。土石流で大きな岩が転がるのはこの粘性が増せば浮力が大きくなり大きな岩をも浮かし流してしまうのだ。

 

沼地にはまった時、水にはまった時、沼地の方がゆっくりと沈んで行くと言えば浮力が増していることがわかるでしょうか。土石流で大きな岩が流れてくるのは単に流れがめちゃくちゃ速いわけではない、浮力が大きくなるからだ。浮力が大きいと言っても粘性が高い分、身動きは取りずらくなるので近づかない!と言うのは言うまでもない。

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2013年

7月

06日

急流救助 パート2

川の濁り

単純に濁っていると汚染されているんじゃないか、身体に害が有るのではと不安な気分になる。まさに、その予測はいつも必要です。今回は汚染や細菌類などの話ではない。

 

川底が見えないことで予測出来ることは?

深さが分からない、川岸で浅いと思いきや、いきなり深い場所もある。逆に深いと思い飛び込んだ時には思った以上に浅い事もあるだろう。川の深さの問題にはライフジャケットのような浮力の有る物を使用することで、この危険を回避できる。また飛び込まずにしっかり足場を確認しながら入れば良い。

もう一つ注意することには、どこに障害物が潜んでいるか分からないと言うことだ。

 

では、写真の様に流れが殆ど無いところで障害物があった場合に危険が考えられるとすれば、釣り糸、ロープやワイヤーなど障害物が脚に絡みそこから脱出するのに時間がかかり低体温症や焦りからくる精神的なストレスになることは考えられる。池や湖でも同じだ。これに流れが含まれるとやっかいな事になるのが川だ。

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2013年

7月

04日

急流救助 パート1

もうすぐ梅雨も明けるでしょう。そして、川や海を楽しまれる方も増えてくるでしょう。

 

さて、基本的なところから進めて行きたいと思います。

 

左の写真

川の流れも殆どなく透き通り深さもあまり感じられない川。

真ん中の写真

川の流れは殆どなく濁り川底が見えない川

右の写真

流れが速く岩も多数川底にある事が予測され深さは所によれば人の身長も超える川。

 

さて、この3つの写真から共通して予測される川の危険とは何でしょうか。

考えられる共通して予測出来る危険

 

水温です。水温は冷たければ急激に身体が冷やされると、ショックも起きれば、手足の筋肉の動きも鈍くなります。

また暖かい地域で水温が上がれば細菌類の活性は上がります。赤道付近で川や海などではこれらの注意も必要です。擦り傷や切り傷は完治しないままに川や海に入らないようにしましょう。これが原因で亡くなった方や大変な思いをされている方が私の周りにいます。

 

次回は、真ん中の濁り川底が見えない川の予測される危険について紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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